ハムナプトラ(1999)
「今日を生き延び 明日闘おう」
おすすめ度…傑作
ジャンル…アクション、ファンタジー
予告
あらすじ
紀元前1290年、国王の愛人と禁断の恋に落ちた高僧イムホテップは、死者の都ハムナプトラで生きたままミイラ化されるという究極の刑“ホムダイ”に処される。彼の怨念は再びその棺が開けられる時まで、神殿の地中深く眠ることになったのだ……。それから3000年の月日が流れた今、伝説と化したハムナプトラを目指す人々の姿があった。ある者は古代エジプトの秘宝のため、ある者は学術的調査のために、この失われた砂漠の都に向かっていたのだ。だが彼らは知らない。そこに悪鬼と化したイムホテップが眠る事を。そして3000年の呪いが解き放たれた時、エジプトは10の災いと共に魔都と化すのであった……。
allcinema ONLIN
感想
筆者が子供の頃に見て映画好きになるきっかけになった映画。
これと次のハムナプトラ2は通算4、50回は見てると思われる。いやマジで。そんだけ見てても飽きないし見るたびにおもしろい。
20年前のCG映像だが、今見てもそんなに違和感はない。
ミイラが動いたり精巧なCG映像に予算の大半をつぎ込んだため俳優は当時では無名の者たちを選んだらしい。
が、その俳優陣もハマリ役でそれぞれとても魅力的だ。
登場人物
リックオコーネル 演 - ブレンダン・フレイザー
主人公。部隊に所属していたアメリカ人。カイロ刑務所に投獄されるがエヴリンに救われハムナプトラまで案内することになる。
ブレンダン・フレイザーがかっこいい。が、現在は…。
エヴリン・カナハン 演 - レイチェル・ワイズ
ヒロイン。カイロ博物館に勤務するイギリス人女性。
好奇心旺盛でハムナプトラ探索を始める。
レイチェル・ワイズはそうそう見ないくらいの美人。
ジョナサン・カナハン 演 - ジョン・ハナー
エヴリンの兄。遊び人でお調子者。金の亡者でお宝目当てでハムナプトラ探索に向かう。
「イームホーテーップ」のシーンは映画屈指の名シーン。
アーデス・ベイ 演 - オデッド・フェール
ハムナプトラを守る集団「メジャイ」の戦士。リックらとは敵対してたがその後協力関係に。
アラブ系イケメン。
イムホテップ 演 - アーノルド・ヴォスルー
名悪役。3000年前のエジプト神官。セティ1世の愛人アナクスナムンと恋に落ちセティ1世を殺害した。自害したアナクスナムンを生き返らせるためハムナプトラで儀式を行うが、追手にとらわれて生きながらミイラにされてしまう。
ベニー 演 - ケヴィン・J・オコナー
エリックの部下。狡猾で自己中心的な人間。憎めない部分もある。
総評
財宝を探す旅に出かけ恐ろしい怪物と戦いヒロインを助け出す。
あらすじを書いてしまっても単純明快で王道ど真ん中のアクション映画だが、ノリのいいキャラとテンポのいいギャグと派手な演出でそれを彩っている。
ハムナプトラは「王道をいかに面白く見せるか」を重点においた作品だ。
以前は金曜ロードショーで頻繁にやってたこともあり日本人にとってはなじみ深い洋画の一つだろう。「今までで一番好きな映画は?」と聞かれたら筆者は「ハムナプトラ」と答えるかもしれない。
【ハムナプトラ 】
16タイプ性格診断テスト(MBT)をやってみたらINFPだった
16タイプ性格診断テスト(16Personalities)というものをご存知だろうか。
やったことの無い人は今すぐにやってみて欲しい。
これは正式名称Myers–Briggs Type Indicator(通称MBTI)といって、ユング心理学をもとに作成された
質問は全部で93問あり全てに答えると計16のどれかの性格が導き出される。
現在ではこれを適職を知るためとか、カウンセリングやストレスマネジメントの材料に使うなど実用的に用いられている。
そして筆者は
INFP型(理想を追い求めるアーティスト)
であった。
ちなみにINFP型でgoogle検索かけると予測変換に「INFP型 生きづらい」が出てくる。
特徴(INFP型)
情熱を秘めたアーティスト。
心の平和、調和。
夢や理想に邁進。
好奇心旺盛。
共感的で思いやり深い。
論理より感性。
オリジナルの世界観。
こうした直感的なコミュニケーションスタイルは、創造的な仕事に向いているため、仲介者型の有名人の多くが、詩人や作家、俳優であるのも不思議ではありません。
確かに俳優や作家の考え方は自分とかなり近いと思う。
他の性格タイプよりも、よく思いにふり、楽しみながら物事をあれこれ想定したり、哲学的な事柄について思い巡らせたりします。放っておくと、まるで隠者のように引きこもったまま連絡が途絶え、友人やパートナーが、多大なエネルギーを費やして、現実世界に連れ戻すことになります。
控えめで、自分の気持を打ち明ける相手を慎重に選びます。そのため周りからは、よそよそしい、無口で内気などと見られる事があります。しかし本当は誠意があり、とても思いやり深い人間です。
人の感情を敏感に感じ取って心から共感し、相手の事を深く理解しようとします。表面上のつきあいは好きではありませんが、自分の価値観を時間をかけて理解してくれる人は、宝物のように大切にします。
人を支配したり威圧したいとは考えず、所有物や物理的な環境にも、あまり関心を払いません。ところが自分の理想や信念が脅かされると、とたんに周囲に合わせることを止めます。そして普段は考えられないぐらい激しく、自らの価値判断を訴えかけます。
理想を追い求めるあまり、時に実現不可能なほど高い目標を自分に課してしまいます。その結果、無力感と激しいストレスに襲われる事があります。また感受性が強いので、相手が批判的に言ったつもりでない事にも傷つきます。そして相手と話し合いをする事なく、怒りと悲しみを自分の中に押し込み、その人とはつき合わないようにして処理してしまいます。全性格中、最も根に持ちやすい傾向があるので注意が必要です。
もしかして今までの人生を監視されてた?というくらいに思い当たる節しかない。そしてなかなか見破られない筆者の激情的な面を的確に分析している。
そして1番知りたかった適職についてはこう書かれていた。
自分の価値観を曲げずにすむ
仕事仲間との深いかかわり合いが求められる
1対1の人間関係が起点になる
静かで落ち着いている職場
一人で内省する時間も確保されているが、仲間意識も強い職場
柔軟で官僚的でない
何か閃いた時には、実行に移せる
自分の独創性を表現できる
規則に縛られず自分の理想に向けて必死に努力し、独創性を表現できる仕事にやりがいを感じる。一人で作業に没頭しつつ、同時にチームワークも重視するので適性がある。たとえば
クリエイティブ職(イラストレイター、画家、彫刻家、ライター/作家、詩人、ジャーナリスト、建築士、俳優、役者、編集者、音楽家、アートディレクター、作曲家、舞台美術、インテリアデザイナー、DTP技術者)など。
うわ…もう納得の結果。
有名人で筆者と同じタイプのINFP型はジョニーデップ、ティムバートン、JKローリング、ニコラス・ケイジなど。
なんか好きな映画俳優や作家ばかりでありがたいことだけど少し複雑な気分になる。
…まぁ、要は癖が強くて情緒不安定な個性派ってこと。そりゃ一般人の中で生きづらいわけだ。
幼い頃から生きづらさを感じていた理由が今になってやっと理解したような気がする。
こちらが日本人のMBTIタイプ分布である。
頭文字のEor Iは外交型か内向型かを表す。
この表を見ても内向型より外交型の方が大半を占めていることがわかる。
日本人の標準MBTIタイプテーブル
1位 ESFJ…12.15%
2位 ESTJ…11.84%
3位 ENFP…10.08%
4位 ISTJ…8.28%
5位 ISFJ…8.08%
6位 ENTP…7.86%
7位 ESFP…6.90%
8位 ESTP…6.48%
9位 ISFP…5.14%
10位 INFP…4.68%
11位 INTP…4.09%
12位 ENFJ…3.66%
13位 ISTP…3.60%
14位 ENTJ…3.22%
15位 INFJ…2.07%
16位 INTJ…1.88%出典:日本版MBTIマニュアル P.80
2011.10.3 (株)PDS総合研究所
行動や思考のクセなんかを知るのに非常に役に立つので一回はやっといた方がいい。自分のことを知るだけで少し気分が楽になるものだ。
ついでに「都道府県適性診断 ~何県があなたの理想郷?~」ってやつで相性のいい地域診断をやってみたら東京都だった。
スーパーマリオ 魔界帝国の女神(1993)
「マリオ様にかかれば女はイチコロだぜ!」
スーパーマリオ 魔界帝国の女神 製作25年HDリマスター [Blu-ray]
おすすめ度…★★★★☆
ジャンル…アクション、ファンタジー
予告
監督
ロッキー・モートン
アナベル・ヤンケン
脚本
エド・ソロモン
パーカー・ベネット
テリー・ランテ
出演者
ボブ・ホスキンス
ジョン・レグイザモ
デニス・ホッパー
サマンサ・マシス
あらすじ
6500万年前、巨大隕石の落下によって、恐竜世界と人間世界が2つに引き裂かれた。絶滅したと思ファミコン・ゲームの人気キャラクターが、地底恐竜都市で大活躍をするファンタジー・アクション。
yahoo映画
感想
人類には早すぎた幻の名作。
ハリウッドがなんと50億を投じて作成した
あの任天堂の代表作『スーパーマリオ』の実写映画である!
はっきり言ってカオスである。
冒頭から何の脈絡もなく謎のおっさん2名が出てくる。
・・・?コレ確かタイトル『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』だったよね…いや誰だよこのおっさんーズ。
どうやらこのおっさん2名は兄弟で二人暮らししていて、配管工として生計を立てているらしい。
お、おいまさかこの人たちはあの伝説の配管工兄弟・・?
そんでなんやかんやでデイジーがさらわれたんでこの2人の配管工、通称マリオ兄弟は地下にあるクッパ帝国に乗り込むことになったのである。(ピーチはどこへ行ったの?)
登場するキャラクターはなんとも個性的で
イカついクリボーらしき怪物、
セクハラ変態クッパ(その辺のおっさん。亀なのに最後らへんで恐竜になる)、
ボム兵(作中一番の再現度。かわいい)、
どう見てもモノホン恐竜のヨッシーが出てくる。(しかしサイズが小さすぎて乗れない。)
もはやゲームの世界観に寄せる気がサラサラ感じられない。
せめてマリオとルイージの見た目を寄せる努力をしたらいいのに。
製作者はホントにマリオやったことあるの??
ちなみに『RiffTrax』が発表した「史上最悪の映画ランキング」では晴れて6位に躍り出たり、マリオ役を演じたボブ・ホスキンスが「マリオ役として出演したことは人生最大の黒歴史。出来ればなかったことにしたい。」などと発言したり話題に事欠かない伝説の作品だ。
・・・と、なんとも不評の嵐で残念臭しかしない映画なのだが、純粋にマリオ抜きで見れば十分エンターテインメントしているおもしろい作品なのである。
最初からマリオって言われなきゃ分からないのでそれで売り出せば良かったんじゃないのかな。
最後は普通に良い話で終わった。
やっぱり海外の作品ってイマイチだと言われてる作品でも一定のクオリティを保ってるから好きだな。
【スーパーマリオ 魔界帝国の女神】
チャイルド・プレイ(1988)
おすすめ度…★★★☆☆
ジャンル…ホラー
予告
監督
トム・ホランド
脚本
ドン・マンシーニ
ジョン・ラフィア
トム・ホランド
あらすじ
射殺された凶悪犯の魂が乗り移った人形を手にした少年アンディと母親の恐怖の体験。内容自体はオカルト映画の範中に入る作品だが、人形を完全にモンスターとして扱い徹底的な怪物映画としている事が、結果的に「ターミネーター」もかくやのバイオレンス・アクションとなり、かなり娯楽性の高い快作となった。
感想
人形とかぬいぐるみって怖い。
筆者は昔、自分で作った100均のぬいぐるみに首を絞められる夢を見たことがある。筆者は子供の頃、中に人が入ってる着ぐるみもリカちゃん人形の様な人間を模した人形もあまり好きではなかった。
不気味の谷現象なのかもしれない。
チャイルドプレイは「もし人形が襲ってきたら」という誰もが幼き頃考えたことのあるであろう想像をそのまま映像化した傑作である。
itと並んで子供が見たらトラウマ必須の映画筆頭。
主人公(3歳児)は元凶も黒幕も全てわかってるのに大人は子供の言うことなんか誰も信じないからどんどん犠牲者が増えていく。
味方がおらず周りから孤立させてじわじわと追いつめる古典的手法はベタだけどシンプルに恐ろしい。
が、古い作品なので映画自体はたいして怖くない。
実はこの映画には元になった実話がある。
「呪いの人形」は世界各国にある話であるが、
殺人人形のチャッキーはロバート・ユージーン・オットという少年が所持していた人形がモデルだ。
ある日ロバート少年は使用人から手作りの人形を貰った。彼はその人形に自分と同じ名前をつけ大切にしていたという。しかしロバート人形が家に来てからというものの、少年はロバート人形と共に部屋に引きこもるようになる。家の者がそっと部屋の様子をうかがうとなにやら少年は何かと話しているようである。
ロバート人形は少年が寝た後、夜な夜なひとりでに歩き回ったり家の者を襲ったりと様々な怪現象を起こした。
現在ではその人形はフロリダの西マーテロ博物館で厳重に保管されている。
今でも時折、観光客からロバート人形の表情が動いたという証言があるという。
クリムゾンリバー(2000)
プレミアムプライス版 クリムゾン・リバー blu-ray《数量限定版》
おすすめ度…★★★☆☆
ジャンル…スリラー、サスペンス
予告
監督
マチュー・カソヴィッツ
脚本
マチュー・カソヴィッツ
ジャン=クリストフ・グランジェ
出演者
ジャン・レノ
ヴァンサン・カッセル
あらすじ
フランス・アルプスの大学街ゲルノンで裸の死体が胎児のような格好で発見された。この奇妙な事件の捜査に派遣されたのは、元特殊捜査部隊のニーマンス刑事。同じ頃、フランスの田舎町ザルザックでは、子供の墓が荒らされという事件が多発。捜査にはマックス警部補があたっていた。そしてこのふたつの事件を繋ぐ驚愕の事実が浮かび上がり、二人は雪深いアルプス山脈へと向かうことに……。母国フランスでベストセラーとなった同名小説を映画化したアクション・サスペンス・スリラー。
allcinema ONLINE引用
感想
フランス映画。
全然キャラの違う2人の凸凹警察官コンビが見どころ。
ニーマンス(ヴァンサン・カッセル)が渋くてかっこいいし小気味よいキャラしてる。
マックス(ジャン・レノ)はまさかこの映画の十数年後日本の某CMで例のコスプレさせられることになるとは
この時誰も知る由はなかった…。
舞台は田舎にある閉鎖的な大学城下町。
都会であるパリを冷たい人間ばかりだと馬鹿にする、大学にいる人間は殆ど地元の人間、教授や学生は皆優生主義(良いものと良いものをかけ合わせればもっと良いものが出来る。劣生はシネ的な考え方)など、いかにも事件が起こりそうな臭いがプンプンする。
フランスの映画は生々しい描写が多いイメージがあるがこの映画はそうでもなかった。せいぜい大昔やってた堂本光一の金田一事件簿レベル。
普段はアメリカかイギリスの映画やドラマばっか見まくってるが、そのどちらとも少し違う。
真面目に見せかけて突飛押しもないギャグシーンがあったり何の脈絡もなく軽快な音楽とともに殴り合いが始まったり。
特にその辺の警官が尼さんに中学生みたいなちょっかいをかける場面はチャラいフランスの気質が出てるw
フランスで大ヒットしたみたいだけど、島国で大半が同じ人種しかいない日本人にとっては、優生主義と言われてもいまいちピンと来ないかもしれない。
そういうのも含め海外の映画を見ると各国のお国柄を知れておもしろいね。
演出が良いしミステリーの基本をしっかり踏んでいるので序盤~中盤までは面白いがラストが適当すぎ。
雪崩オチなんて最低yo!><
この機にフランス映画も開拓していこうか。
【クリムゾンリバー】
CUBE(1997)
「目の前のことだけ考えろ。脱出には自制心が必要だ」(死亡フラグ)
おすすめ度…★★★★☆
ジャンル…ホラー、サスペンス
予告
監督
ヴィンチェンゾ・ナタリ
脚本
ヴィンチェンゾ・ナタリ
グレーム・マンソン
アンドレ・ビジェリク
出演者
モーリス・ディーン・ウィント
デヴィッド・ヒューレット
ニコール・デボアー
あらすじ
奇抜なストーリー、斬新なビジュアル・センスで話題となったカナダ産異色サスペンス。謎の立方体(=CUBE)に閉じこめられた男女6人の脱出劇を、緊迫感漲る演出で描く。ゲーム感覚の謎めいた物語やシュールな美術・SFX等を駆使し、人間の闇部を抉った秀作。ある日突然、密室に閉じこめられた6人の男女。それは正方形の巨大な立方体だった。いったい何のために作られたものなのか、なぜ自分たちが閉じこめられたのかは誰も知らない。脱出方法は6つあるハッチのいずれかを選び、同じ立方体でつながっている隣に移動しながら出口を探す以外ないが、いくつかの部屋には殺人トラップが仕掛けられていた。そんな中、やがて彼らは安全な部屋を示す“暗号”に気づくが・・・。
allcinema ONLINE引用
感想
カナダ映画。
良い映画は冒頭で引き込まれる。この映画も例に漏れず。
まず最初のシーンで謎の部屋で謎の男がサイコロステーキになる衝撃的なシーンから始まる。
答えを出さず、読者に任せますよ~的なオチを持ってくるのはこの映画が走りかも。
立方体に閉じ込められた6人のうちの1人、クエンティンという男がいい味出してる。この男がいなければこの作品はここまで名作だと語り継がれなかっただろう。
彼は自称警察官。前半はチームをまとめる頼りがいのあるキャラクターとして描かれてるのに後半になればなるほどその長所が負の方向に出る。本来持つリーダーシップは見方を変えれば「独善的」で「強引」にもなる。負に傾いたクエンティンの暴走が恐怖を助長させる。
一方で後半になればなるほど男を見せるキャラクターもいる。ワースという男だ。
前半は無口だし仲間にも非協力的。でも後半になるにつれ狂暴化したクエンティンに立ち向かったり仲間を救うため自分が犠牲になったりと主人公ばりの活躍を見せる。
この映画は人間の「本質」と「潜在能力」について考えさせられる。
当たり前の話だが人間にはいい面もあれば悪い面もある。
優しいと思ってた人がいざとなれば冷たく切り捨てるような性格だったり
普段はバカで役立たずだと思われていた人間が緊急事態にも冷静に対処し悠然と構えていられる強さをもっていたり。
その「性質」も時と場合によって変化する。
人間の本性が出るのは困窮した事態に直面した瞬間である。
その時、自身でも知ることのなかった「潜在能力」を見つけることになるのかもしれないし善良だと信じていた自分の残酷で汚い一面に気づくかもしれない。
低予算で作られたいわゆるB級映画なのだが、そう分類するのが憚れるほど撮り方が上手くてストーリーに入り込める。
今日のお金のかかったリアルなCG映像もいいけど、脚本や演出がしっかりしてる作品はそれだけで高クオリティな出来になるのだなと思わせられる。
映画好きなら一度は見ておいた方がいい作品だ。
ただし少しグロいので苦手な人は注意。
【CUBE】
フライトプラン(2005)
おすすめ度…★★★★☆
ジャンル…サスペンス、スリラー
予告
監督
ロベルト・シュヴェンケ
脚本
ピーター・A・ダウリング
ビリー・レイ
あらすじ
高度一万メートルの密室で繰り広げられる、恐怖のサスペンス・アクション。映画主演は3年ぶりとなるオスカー女優ジョディ・フォスターが、突然娘を奪われた母親にふんし正体不明の敵に立ち向かう。監督のロベルト・シュヴェンケは、本作でハリウッドデビューを飾るドイツ期待の新星だ。あまりに臨場感のあるリアルな設定に、客室乗務員協会(AFA)が映画のボイコットを呼びかけたほど。ジョディ・フォスターの鬼気迫る演技は必見。 シネマトゥデイ引用
感想
飛行機に最後に乗ったのはいつだったけ…。今は映画見放題ゲームもし放題と聞いた。
この映画、主要人物に悪役俳優ばっか当てられてて最初から不穏な空気が流れている。
映画の概要欄に「航空機のあまりに臨場感のあるリアルな設定」とあるけれどそれにしては子供が誘拐されたと母親が訴え始めた時の客室乗務員の対応がありえないほどの塩対応…w「は?そのうち見つかるでしょ」みたいな。いや、ほかの乗客を不安にさせないためなのと主人公の態度が明らかにヤバい人なんで意図的に冷静な対応してるのかもしれんがそれにしても不愛想で適当で態度が悪いw
この辺はお国柄だな~と感じた。日本は逆に客に対して丁寧すぎるんだよな。
そして例の事件の起こった数年後の作品だからかイスラム人の扱いがいじめレベルにひどい。しかもその後のフォローなし。今やったら問題になるだろう。
子供の目撃者が何故いなかったのか、誰にも見られず飛行機内に子供を隠すことなんて不可能でないのか、犯人の犯行計画がずさん、潔白でもあの母親は刑務所送りだろう…と突っ込みどころやご都合主義が多数散見される。
爆発オチなんて嫌いyo!!><
それでも犯人との命がけの鬼ごっこはハラハラしたし先が予測できない臨場感もあった。
ラストはすっきりとして「ま、いいか」という気分になる。
世間ではあまり評判が良くないではあるものの(その理由もわかるけど)、個人的にはお気に入り映画。
崇高なストーリーを期待するのではなく、火サスとして見れば十分面白い。
【フライトプラン】